出場力士の番付最上位で臨んだ、大関貴景勝(26=常盤山)の優勝で幕を閉じた新年最初の場所。15日中、12日で満員御礼の垂れ幕が下がり活況を取り戻した感のある初場所に、報道陣とのリモート取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も「いつも思うことだけど千秋楽を無事に迎えられて本当にホッとしています」と興行完走に安堵(あんど)の言葉を述べた。

コロナ禍前、最後の場所がちょうど3年前の初場所だった。観客制限など徐々に規制緩和し、今場所はマスク着用での声援も可能になった。確実に以前の姿に進んでいるように思えるが、同理事長は「ファンの皆さんの後押しがあってこそで、私たちだけでは進められない。たくさん(会場に)来ていただかなくては進めないことですから」と、あらためて相撲ファンへの感謝の念を伝えた。その一方で「若くて元気のいい力士たちが本当に我慢している」と感染防止に徹している力士たちにも、ねぎらいの言葉を送った。

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