プロ柔道家吉田秀彦(40=吉田道場)が、「世界の吉田先生」になる。「吉田秀彦引退興行~ASTRA」(25日・日本武道館)で格闘技を引退する吉田が、米国で柔道技の教則映像に出演することが21日、分かった。この映像はインターネットを通じて全世界に配信される。過去には別の格闘家も出演したことがあるが、日本人が出るのは初めて。吉田の所属事務所J-ROCKの國保尊弘社長は「吉田の活動の幅を広げたい」と説明した。

 収録内容は、吉田が40~50の試技を披露し、パソコン画面の向こうにいる生徒に指導するというもの。柔道から総合格闘技に転向したころの経験を生かし、総合に応用できるような柔道技も紹介していくという。さらに参加者を募って、ネットで生中継の柔道教室も開催する予定だ。

 かねて柔道界と格闘技界の架け橋になることを希望している吉田にとっては、まさに願ったりかなったりの企画だ。吉田は試合後の4月末、収録のためすぐに渡米する予定。國保社長は「これが引退後の初仕事になるか分からない」と、ほかの仕事の誘いがあることもほのめかした。引退のときが迫っても、柔道王は引く手あまた。休息の日はまだ先のようだ。【森本隆】