フランスは、史上５カ国目のＷ杯通算１００得点にあと４ゴールと迫る。過去に１００得点以上を記録している４カ国はブラジル、ドイツ、イタリア、アルゼンチンと、いずれも複数回優勝を経験。この記念の１００ゴールを「通過点」に、９８年大会以来２度目の優勝を飾れるか注目だ。

　１次リーグはスイス、エクアドル、ホンジュラスと比較的に楽なＥ組に入った。初戦は格下のホンジュラスで、いきなり大台に到達してもおかしくない。欧州予選では前回王者のスペインと同組になり２位でプレーオフに回ったが、このグループなら１位突破は最有力。余力を残したまま勝ち進める可能性もある。

　１位通過ならＦ組の２位と決勝トーナメント１回戦で対戦。Ｆ組はアルゼンチンの１強で、２位をフランスより実力の劣ると思われるボスニア・ヘルツェゴビナ、ナイジェリアが争う構図。大会を通じて組み合わせには恵まれた印象だ。

　前回大会はチーム内の不和などで、本来の力を発揮できないまま１次リーグで姿を消した。今大会は初優勝時に主将だったデシャン監督のもと一致団結。過去に５カ国しか達成していない２度目の優勝に挑む。【石川秀和】

　◆Ｗ杯通算得点ランキング

１位ブラジル２１０得点（８８失点）９７試合

２位ドイツ２０６得点（１１７失点）９９試合

３位イタリア１２６得点（７４失点）７４試合

４位アルゼンチン１２３得点（８０失点）８０試合

５位フランス９６得点（６８失点）５４試合

６位スペイン８８試合（５９失点）５６試合

７位ハンガリー８７得点（５７失点）３２試合

８位イングランド７７得点（５２失点）５２試合

９位ウルグアイ７６得点（６５失点）４７試合

１０位スウェーデン７４得点（６９失点）４６試合