[ 2014年7月5日17時38分 ]

 サッカーのW杯ブラジル大会で4日、ブラジル代表のエース、ネイマールがコロンビアとの準々決勝で背後からタックルを受けて脊椎を骨折し、残り試合の出場が絶望的になった。大会の主役の負傷離脱に、関係者には衝撃が広がった。

 ブラジルのルセフ大統領は短文投稿サイトの「ツイッター」で「全ての国民と同じように、私も痛みを分かち合う」と発信。チーム内からも声が上がり、AP通信によると、フェルナンジーニョは「優勝してネイマールにささげたい」と強い決意を表明した。

 代表のスコラリ監督は「ネイマールが狙われていたことはみんな分かっていた。ずっと指摘していたが、誰も聞かなかった」と怒り心頭だった。

 準決勝でブラジルと顔を合わせるドイツのポドルスキはツイッターに「対戦が待ち切れない。でも、ネイマールのことは残念だ」と記し、ライバルを襲ったアクシデントに心を痛めた様子。イタリア代表の元主将で2006年大会優勝メンバーのカンナバロ氏は「ネイマールのためのW杯が終わった」と、王国の背番号10が大会を去ることを残念がった。