「りこぴサプライズ」に博多が沸いた。

 HKT48の坂口理子(20)が20日、第7回AKB48選抜総選挙(6月6日、福岡・ヤフオクドーム)速報発表で17位に躍進した。20日、開票イベントの会場である福岡・ヤフオク!ドームと目と鼻の先にあるHKT48劇場で行われたチームHの公演に出演した。

 アンコール後、出演メンバーたちとともに、秋葉原・AKB48で行われている速報発表の中継を見守った。昨年の速報(35位)を大きく上回る17位に大躍進。票数も、5079から1万516に倍増した。

 名前を呼ばれた瞬間、両手を口に当て、涙を流した。「うおおおおお!」「りこぴ、おめでとう~!」ファンから大歓声を浴びると、頭を下げた。メンバーたちにも祝福され、隣にいた駒田京伽(18)と抱き合い、また涙した。

 開演前、劇場を訪れたファン60人に日刊スポーツが行ったアンケートでは、この日の出演者ということもあり、最多の8人が「推しメン」として坂口の名前を挙げていた(穴井千尋と同数で1位タイ)。ファンの1人は「速報、見ていてくださいね」と自信ありげな表情を見せていた。投票したファンにとっては、サプライズではなく、必然の結果だったようだ。

 また、チームが違ったためこの日の公演には出演していなかったが、初ランクインでいきなり選抜圏内の15位に食い込んだ渕上舞(18)も、会場を驚かせた。メンバーやファンも「えええ~~!?」「すごい~!」と絶叫した。さらに上位の11位で、元HKT48で現SKE48、ランクイン経験がない谷真理佳(19)が名前を呼ばれた際にも、「うおおおおおっ!?」と大きなどよめきがあがった。メンバーたちも、「た、谷が選抜!?」と驚いていた。その後、8位で呼ばれた児玉遥(18)は、大きく1度、お辞儀して感謝。「はるっぴ、おめでとう~!」と、大きな拍手が沸き起こった。

 また、47位の秋吉優花(14)、29位の神志那結衣(17)は、速報、最終結果も含めて初のランクイン。秋吉は「ありがとうございまず~」と号泣。神志那も名前を呼ばれた瞬間、口に両手を当て、膝から崩れ落ちた。

 昨年速報28位、最終結果も39位に入ったチームHキャプテンの穴井千尋(19)は、ランクインはならなかった。それでも、速報発表後に「これはあくまで速報の結果なので、まだ分かりません。締め切りは6月5日の午後3時。開票は6月6日です。みなさん、引き続き、HKT48の応援をよろしくお願いします」とあいさつ。涙を見せず、気丈に笑顔でファンに手を振っていた。