AKB48初の朝ドラ主題歌となった「365日の紙飛行機」は1日、次期NHK連続テレビ小説「あさが来た」(月~土曜、午前8時=28日スタート)の第1週完成披露試写会で公開され、ヒロイン波瑠(24)と、相手役の玉木宏(35)が好印象を語った。

 波瑠は「この作品にぴったり。オープニングとイラストがすごくかわいくて、マッチしていて、AKBさんの音楽もすごく心地よいです」。玉木も「今までのAKBさんの楽曲とは違って、穏やかな気持ちで、あさが好きになりそうな、そんな雰囲気がいいです」と笑顔を見せた。

 同楽曲は、将来はソロ歌手を志望し、ライブではギターの弾き語りでソロ楽曲も歌うNMB48・山本彩(22)が、AKB48シングルでは初のセンターを務める。

 物語は京都の豪商の娘が、大阪の商家に嫁ぎ、傾いた家業を再興させていくストーリーで、地元・大阪出身の山本がセンターに決まった。

 アイドルらしい振付、ポップな楽曲のイメージが強いAKB48だが、今回の楽曲はアーティスト志向の強い山本に合わせたフォークロック調のナンバー。歌い出しは、穏やかに山本のソロで始まる。

 山本といえば、ギターを習い、すでに自作曲も作っており、ソロ曲もフォークや、ロック調のものが多く、グループのアイドル路線とは一線を画しており、今回の楽曲は、山本の特長が前面に押し出された形。波瑠も玉木も、AKB48のイメージとは違い驚きが隠せなかったようだ。

 また、佐野元彦エグゼクティブ・プロデューサーは、山本ら、AKB48メンバー起用について「今はまだ今後の台本を作っている段階ですが、キャラクターに合う役があれば出演もお願いしたい」と、今後の展開次第では、真剣にオファーも検討している。

 ただ、すでに年末近くまでの収録を終えており、出番があっても、年明けになりそう。一方で、例年、年末の「NHK紅白歌合戦」には、朝ドラのヒロインが出演しており、AKB48も出場は必至。朝ドラとAKB48の“共演”の方が、メンバーの朝ドラ出演より先に実現しそうだ。