SKE48小石公美子(20)が23日、名古屋のSKE48で卒業公演に出演した。「自分の夢に向けて勉強したいと思い、卒業を決めました」と卒業発表してから2週間。 オープニングから「スピーチを考えていたら、横で家族が振るうちわを作っていた。クオリティーが低くて、これはダメだと思って手伝った」と笑いを取った。

 小石は13年に行われた第1回AKB48グループドラフト会議で、チームEに1位指名されてデビューした。アンコールでは、SKE48に在籍中のドラフト1期生6人が登場。ドラフトの課題曲で、「SKE48に入ったきっかけになった曲」(小石)という「RIVER」を7人で踊った。さらに、仲良しの松本慈子とは「狼とプライド」を披露し、歓声を浴びた。

 ドラフト生は研究生にならず、そのまま正規メンバーになったため、当時は風当たりも強かった。「歌もできないのに、急にチームに入るのは、ファンの方も受け入れるのは難しかったと思う。楽屋の隅で固まって過ごしていたのを覚えています。大変でした。でもみんなと一生懸命、乗り越えられてよかった」。天然キャラで愛された小石は、最後のスピーチで「風邪をひかないように頑張って下さい」とトンチンカンな呼び掛けで、笑いを誘った。

 「公美子」という名前から、「公演で美しく輝く」という思いを掲げて活動した2年半。最後は涙をこらえ、笑顔で公演を完走した。24日に同じく卒業公演を迎える梅本まどかから「宝石みたいだよ」と褒められると、「今日、宝石になりました」と笑顔を輝かせた。

 最後は「ボン・ボヤージュ!(良い旅を)」と、ファンに手を振った。同期生にもみくちゃにされ、「公美子コール」を受けながら、最後のステージを下りた。