HKT48指原莉乃(23)の連覇阻止に挑んだAKB48渡辺麻友(22)だったが、6万7398票という大差をつけられ2位に終わった。それでも昨年を超える17万5613票を獲得した渡辺は「さっしーは、私にないものを持っている」と敬意を表した。

 渡辺の女王返り咲きはならなかった。「いや~悔しい。この壁は高いな、誰も越えられないと思いました」と悔しさを素直に表した。昨年は、1位の指原に約3万票差をつけられ3位に。今年は立候補すら迷ったが「さっしーに勝てるのは、まゆゆだけ」というファンと一致団結を誓った。

 キャッチーなトークと爆発力で魅了する指原に対し、渡辺は愚直にコツコツ積み重ねるタイプ。デビュー以来「アイドルは夢を与える職業」という思いで、この日までの3360日間「ノースキャンダル」を継続中だ。実は、指原と仲が良くグループの今後についての話もする。「さっしーは、私にないものをたくさん持っている」。だから、2人でAKB48グループを引っ張るつもりだ。

 その思いで、スピーチでもあえて危機を訴えた。「正直言って、AKB48はピンチだと思う。でも先輩が築いたAKB48をこのままでは終わらせたくありません」。力強いまなざしに、後輩もみなうなずいていた。【大友陽平】