AKB48チーム8は25日、福井県で開催された「AKB48チーム8全国ツアー ~47の素敵な街へ~」公演で、石川県代表の北玲名(20)と長野県代表の近藤萌恵里(19)の卒業を発表した。

 公演ラストのあいさつ時に近藤から「ちょっと待ったー!」と声がかかり、2人の口から直接卒業が発表された。観客からはどよめきが起こり、他のメンバーも突然の発表に動揺を隠しきれない様子で、多くのメンバーが涙を流した。

 卒業の理由として、近藤は学業との両立を挙げ「(加入から)3年目を迎えて、いずれは現在学んでいる分野の職業に就きたい、そのために学校の勉強に集中したい、という気持ちが大きくなってきました。私のわがままを聞いてもらうことになってしまうけど、それでも私は次の道へ進みたいと思い、卒業を決意しました」とファンへ説明した。

 北は、個人での活動に注力していくとし「チーム8として活動する中で、グループとしてではなく、個人としていろいろな分野にチャレンジしたいと考えることが多くなりました。芸能活動においても「アイドル」というカテゴリーではなく、より幅広い分野で自分の力を試してみたいと思っています。チーム8からは卒業させていただきますが、またファンの皆さんの前に「北玲名」個人として、戻って来たいと思っています」と話した。

 10月8日にAKB48劇場で2人の卒業公演を行う予定だということも合わせて発表され、詳細は後日発表するという。

 2人の発表を聞いた熊本県代表の倉野尾成美(15)は「突然の発表だったので、みんな泣いちゃいましたが、皆さんと歌って明るく締めたいと思います」と切り出し、最後は「47の素敵な街へ」を合唱して福井公演の幕を閉じた。