AKB48木崎ゆりあ(20)が7日、東京・池袋の東京芸術劇場で、舞台初出演となる「紅をさす」の初日を迎えた。本番前にはゲネプロ(最終舞台稽古)を行い、「今出せる全力を出したい」と意気込んだ。

 演じたのは性同一性障害の女性で、同じ悩みを持つ男性と支え合っていく難役だ。稽古は約3週間。キャバクラ嬢を演じる日本テレビ系ドラマ「キャバすか学園」(土曜深夜0時55分)の収録とかぶる時期もあったが「難しかったけど、まったく違う役だったので切り替えられた」と話した。

 舞台経験のあるAKB48メンバーや、ラジオ番組の共演者からは「稽古までに台本は全部覚えていった方がいい」と忠告された。計算が苦手なおバカぶりでも有名だが、「全部、覚えました。記憶力は大丈夫です。頭の中は何も入ってないですから」と笑った。

 ゲネプロ前には、共演の篠原あさみに抱きしめられ、「初舞台、おめでとう」と言われたという。「泣きそうになった。こういうことがあるから、みんな舞台をやめられないんだろうな」と、初舞台でその魅力に気付いたようだった。