AKB48向井地美音(18)が19日、東京ドームシティホールで初のソロコンサートを成功させた。昨年5月のAKB48シングル「翼はいらない」で初センターを任された若きエースは高らかに誓った。「もう今までのように優等生でいるのはやめます。先輩方が卒業していく今、私がやらなきゃ誰がやるんだ! AKBの先頭を走っていける人になりたいです!」。

 小学生時代、人気ドラマ「アンフェア」シリーズで篠原涼子(43)が演じた主人公の娘役で注目された。ちょうど4年前の1月19日にAKB48オーディションに合格すると、劇場公演や握手会で地道にファンを獲得し続け、昨年6月のAKB48選抜総選挙で選抜入りの13位。「中学時代にファンになってからAKB48になるのが夢でした」。アイドルとしてステージで輝くことだけを目指してきた。

 AKB48ファン出身の向井地はファンにとって「自分たちの気持ちが最も分かるメンバー」。かつてAKB48やモーニング娘。のファンだった指原莉乃(24)と同じタイプ。しかも水着グラビアも人気。渡辺麻友(22)に「AKBの救世主」と期待され、グループの看板を張る資質に満ちている。「9年後のAKB20周年までいるつもりですから」。グループ愛を叫んで、未来の扉を1つ開いた。

 ◆向井地美音(むかいち・みおん)1998年(平10)1月29日、埼玉県生まれ。愛称「みーおん」。13年にAKB48の15期生として加入。大島優子から「ヘビーローテーション」後継センターに指名され、注目を浴びる。チーム4を経て現在チームK。14年11月シングル「希望的リフレイン」で初選抜入り。16年シングル「翼はいらない」で初センター。150センチ。血液型O。