SKE48が18日、千葉市の千葉県文化会館で全国ツアーを行い、地元千葉出身の山内鈴蘭(22)が出演した。全国ツアーで地元での公演に出演するのは、AKB48時代を通じても自身初という。

 自己紹介のあいさつでは、「千葉県一、世界一、大きな声で、『らんらん(山内の愛称)だけ』って言って! うそでもいいから」とファンに呼びかけた。「らんらんだけー!」と大きなコールを浴びると、思わずうれし涙を流し、メンバーから「ウソ泣き、ウソ泣き」と突っ込まれていた。それでも、気を取り直して「楽しんで、盛り上がって、らんらんのことを好きなってくれたら、それだけでおなかいっぱいです」と、控えめなのか欲しがりなのか分からないコメントで、会場を盛り上げた。

 コンサートでは、「この胸のバーコード」でセンターを務めるなど、悩ましげな歌声でファンを魅了した。アンコールでは、22日発売のアルバム「革命の丘」に収録される「夏よ、急げ!」で、休演した大場美奈の代わりに選抜ポジションで歌った。

 終演前に公演の感想を言う役目を竹内彩姫に振られると、山内は「待って! 私、千葉県…」と手を挙げた。ところが、地元アピールもむなしく、そのまま竹内が話すことになった。山内にとっては忘れられない公演になったが、他のメンバーたちはいつも通りに山内をいじり倒し、そのたびに会場は笑いに包まれていた。