今日30日から第9回AKB48選抜総選挙の投票がスタートする。その投票結果を超越した活躍をするメンバーがいる。AKB48田野優花(20)。昨年は5回目の立候補で初めて圏外に落ちたが、その後1年間でソロのCMキャラクターやミュージカル出演、映画初主演と幅広く活躍。もはや総選挙で認知度を上げる必要はないが、それでも出馬する。そこにはAKB48の原点の精神が秘められていた。

 宮本亜門氏演出の14年ミュージカル「ウィズ~オズの魔法使い~」の主演などソロの実績もある田野の昨年の圏外は、誰もが驚き、本人もショックだった。それでも各方面から引っ張りだこの1年で、「最後の10代は充実していました」。ファッションブランド「Champion」のイメージキャラクター、映画「リンキング・ラブ」(今秋公開予定)の主演のほか、今月まではミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」に出演するなど、神7メンバーと同じくらいソロでの活躍が目覚ましかった。

 もはや総選挙は不要ではと、今年の不出馬がささやかれたが「出ないわけないですよ。もちろんランクインを目指します!」と屈託ない笑顔で立候補した。最近は不参加のメンバーも増えているが、「やむを得ない事情がない限り、AKBメンバーが総選挙に参加しないのはおかしいですよね。ファンの方々と信頼を築く場。今年は今まで以上に絆を深めたいです」。

 昨年秋のコンサートでは自分のファンが占める客席エリアを目の前にして感涙した。ファンのありがたさをより実感し、一緒に戦う場の大切さを再確認した。

 女優としても本格的に活躍し始めたからこそ、アイドル活動と、AKB48グループだけにしかない国民的イベントの大切さも、かみしめている。【瀬津真也】

 ◆田野優花(たの・ゆうか)1997年(平9)3月7日生まれ、東京都出身。11年2月20日に第12期生オーディション合格。12年3月24日にチーム4の正規メンバーに昇格。現役ながら若手16期生のダンス講師も任されるほどのパフォーマー。総選挙は45→38→45→47→圏外(99位)。151センチ。血液型O。

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AKB48チームK田野優花
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