9回目を迎えるAKB48グループ選抜総選挙の速報発表が31日夜、行われ、NMB48劇場では、昨年は圏外だった加藤夕夏(19)がグループ最高の11位に入り、信じられないといった表情で「鳥肌がすごい…」と絶句した。

 「うえ~、うえ~、うえ~」。暫定ながら夢の選抜入りに言葉にならない。一昨年は初ランクインで59位に入ったものの、昨年は圏外。加藤は「去年悔しい思いをして、今年はコツコツやってきてよかったな。目標は49位って言ってきたんですけど、総選挙本番もランクインできるように、はい!」と、興奮しっぱなしだった。

 加藤は11年加入の3期生。キャプテン山本彩(23)にも引けをとらないキレのあるダンスで頭角を現し、卒業した薮下柊とともに、3期生だけで作った初期チームB2を引っ張ってきた。チームNを経て、現在はチームMに所属。この日は劇場公演に出演し、速報発表を見守った。

 チームMからはキャプテンの川上礼奈(21)も60位に入り「去年、1期生で私だけランクインできなくて、本当に悔しくて…」と涙。創設メンバーではただ1人、選抜経験もなく、ランクイン経験もない川上礼は「ほんとうれしいです」と号泣した。

 昨年の紅白選抜で6位に入った吉田朱里(20)は「速報圏外はお決まりのパターンだったんですけど、初めて、本番でも入ったことがない33位に」と言うと、思わず声が震えた。

 昨年まで4年連続ランクインしながら、最高位は初年度13年の50位で「さや姉が辞退した気持ちを背負って、NMBはみんなが(武器を)見つけていかないといけないと思っていて、私は女子力動画を見つけて…」と続けて絶句。涙で言葉を詰まらせ「選抜、まだまだあきらめません!」と叫んでいた。

 今年の開票イベントは6月17日に沖縄で行われる。