13年の「AKB48じゃんけん大会」で準優勝し、NMB48ではチームB2の初代キャプテンを務めた上枝恵美加(23)が31日、大阪・NMB48劇場で卒業公演を行った。

 大学で外国語を学んだ上枝は、終始一貫、将来の夢を「海外でも活躍できる女優」と掲げてきた。卒業後は、海外留学を予定。この日は、涙ながらに「みんな、そんなこと無理だと思ってるかもしれないけど、私は自分で自分の限界を決めたくない。私にしか出来ない道を歩んでいきたい。いつか、私がヨーロッパにNMB48を呼べるぐらいになっていたいと思います」とあいさつした。

 上枝は11年12月、NMB48へ3期生として加入。3期生だけで結成した初代チームB2のキャプテンを務め、「かみえだえみか」の「回文キャプテン」と呼ばれてきた。

 大学へ進学し外国語を学びながら活動を続け、15年4月から9月まで、語学留学のためいったん活動休止。その後、再びグループに復帰した。昨秋のグループ組閣では、長らく在籍していたB2を離れ、チームMへ移っていた。

 地道に劇場公演への出演を重ね、堅実なパフォーマンスを披露。一方で、NMB48でのシングル選抜は1度もなかったが、13年のじゃんけん大会では、NMB48予備戦を勝ち抜き、9連勝で本戦決勝へ。SKE48の松井珠理奈と対戦し、惜しくも準優勝となったが、AKB48シングルで選抜入り。アイドル生活“最初で最後”の選抜の椅子をゲットしたこともあった。

 上枝は、6年目に入った活動を振り返り「小学校1回分くらい活動をさせてもらって、全部全部が本当にいい思い出です」と言うと、照れたように笑い、頭を下げた。

 「地味」と言われた3期生だけの初代チームB2を引っ張り、今春、卒業した薮下柊ら、同期の年下メンバーの魅力を引き出し、グループを支えてきた。その上枝が最後に選んだ曲は、B2最初の演目だった「会いたかった」公演の「涙の湘南」。太田夢莉、加藤夕夏、久代梨奈、日下このみ、井尻晏菜、石塚朱莉の3期生6人が集まり、最後のパフォーマンス。日下は「最後の最後、同期で集まれてよかった」と笑顔で上枝を送り出した。