SKE48松井珠理奈(20)が18日、都内のホテルで行われた、17年度「プロレス大賞」授賞式に出席した。特別賞を受賞し、受賞者として舞台に上がった。

 昨年、プロレスを題材にしたドラマ「豆腐プロレス」で、カリスマ的人気を誇る女子高生レスラー「ハリウッドJURINA」を熱演。トレーニングや収録を通してプロレスに触れ、プロレスそのものの魅力にぞっこんになった。試合会場に足しげく通ったり、SNSを通じてプロレスの普及に大きく貢献し、選考会で特別賞の受賞が決まった。4日の新日本プロレス東京ドーム大会では、スペシャルアンバサダーを務め、振り袖姿で大会をPRした。

 松井は真っ赤なドレス、ハイヒール姿で登場した。何の気なしに、授賞式後の松井に衣装のポイントを聞いた。「やはり授賞式だから、華やかな衣装にしたのかな? 1・4が振り袖だったから、今回は趣向を変えたんだろう」。そんな記者の浅い予想を大きく覆す答えが返ってきた。

 「これは私のソロ曲『赤いピンヒールとプロフェッサー』の最新の衣装なんです。(昨年10月の)総選挙感謝祭で初めて着たんですよ。『赤いピンヒール-』を歌うときは1人だから、ものすごく緊張するんです。今日これを着たのは、初心の緊張感を忘れないようにするためでもあったんです。今日は、選手の方がたくさんいる中で、アイドルの私が賞をいただけることの重みをすごく感じました。それに、今日は48グループの仲間たちもいないので、グループを代表して壇上に上がる強い気持ちを持てるように、この衣装にしました」

 なるほど、自分に暗示をかけて、この衣装にしたのか。感心していると、松井がさらに話を続けた。

 「実はもう1つ理由があるんです。(MVPを受賞した)内藤哲也選手が、(トレードマークの)白のスーツを着てくるかなと思ったので、紅白でおめでたい形になるのかなって。フフフ」

 松井の予想通りだった。内藤は上下白のセットアップ姿で現れた。白の内藤と赤の松井が並んだ姿は、実に華やかでおめでたいムードになった。それにしても、1つのイベントの衣装に、そこまで深い意味があるのか…。あらためて、ステージに立つ人のこだわりを感じた。