第3回AKB48グループドラフト会議が21日、東京・TDCホールで行われた。68人の候補者を、観客とSHOWROOM生配信の視聴者ファンが投票する初のシステムで、55人が指名された。

 前日20日に、3月のAKB48シングルのセンターに初指名された岡田奈々(20)が、兼任先のSTU48の代表として、神懸かった。1巡目。愛媛県出身の中村舞(18)をNGT48チームN3と競合も、くじを引く順番を決めるくじで1番を引き、そのまま当たりくじも手にした。「交渉権確定」の文字を2度見で確認すると、ぴょんぴょんと跳ねて喜んだ。

 2巡目は岡山県出身の沖侑果(18)を5チームで争った。またもや、くじ引き順を決めるくじから1番を引くと、司会者のお笑い芸人山崎弘也から「ノッてるね~」と振られ、「先日センターに選んでいただいたので、その運が向いてるのかと」と恐縮した。

 両手で祈った後にくじを引くとまたもや当選。次は、スタスタと舞台の最前に出てきて、誇らしげに紙を前に突き出した。山崎は「必ず最初に当たりを引くから、後の子がバカを見てるよ。だって空を引いてるわけだから」と苦笑い。

 「STUで出身の愛媛のことを発信していきたい」(中村)「私は誰よりも一番古いSTUファンだと自負しています」(沖)と意気込む2人を、岡田は船長(キャプテン)として細い目で見守った。「いい2人が取れてよかった。指名した5人全員が瀬戸内出身なので一緒に頑張っていきたいです」。

 昨年に結成したばかりの国内6グループの末っ子STU48は、AKB48グループの新エースにもなるカリスマ船長が、新年早々から大きな波に乗せてみせた。【瀬津真也】