29日に投票が始まった第10回AKB48世界選抜総選挙(6月16日、ナゴヤドームで開票)の速報結果が30日に発表され、NGT48荻野由佳(19)が、昨年に続いて2年連続で1位に立った。開催地の愛知・ナゴヤドームが地元で、本命視されているSKE48松井珠理奈(21)は2位につけた。対抗馬のHKT48宮脇咲良(20)は3位だった。

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 暫定首位の荻野は、昨年の約5万5000から票を4000票以上も伸ばし、盤石ぶりを見せつけた。しかし、昨年は速報後に伸び悩んで5位だった。逆に、地元での総選挙で悲願の1位を狙う松井は例年、速報から3~5倍以上も票を伸ばしてくる追い込み型で、本番での逆転のチャンスは十分にありそうだ。

 昨年の速報から1万1000票を上積みした宮脇も含め、三つどもえの構図は変わらないとみられる。AKB48勢で最高位の岡田奈々は、昨年比1万票増の2万7000票と奮闘したが、トップ争いまでは苦しい展開だ。

 選抜枠争いに目を向けると、SKE48が5人、AKB48とNGT48が4人で続いた。SKE48は、暫定10位の一色嶺奈、同12位の荒井優希は、選抜まで持ちこたえるのは厳しそう。逆に、高柳明音、古畑奈和、惣田紗莉渚らが選抜圏外だが、巻き返しは必至だ。

 昨年から参加のSTU48は、エース瀧野由美子が暫定53位、伏兵石田千穂が同44位と健闘した。一方で例年、選挙に弱いNMB48は、最高位が内木志の同25位と絶望的な状況に陥っている。【森本隆】