4月にお披露目されたHKT48のドラフト3期生が14日、福岡市のパピヨン24ガスホールで行われた劇場公演「ただいま恋愛中」で、公演デビューを果たした。

 1月の第3回ドラフト会議で、HKT48には5人のドラフト3期生が加入した。この日はそのうち、馬場彩華(14)伊藤優絵瑠(ゆえる=14)が初めてフルで公演のステージに立った。劇場で初めて浴びる客席からのコールに、緊張も徐々に和らいでいった。伊藤は上野遥(18)とアイコンタクト、馬場も坂口理子(24)に腰を抱かれて踊り、笑顔を見せていた。

 オープニングの3曲が終わると、馬場は既に汗ダラダラで、「汗かきなんです」と苦笑いした。記念の集合撮影の時間には、伊藤がメンバーに、両手を体の前で広げる「すしざんまい」のポーズを提案した。田島芽瑠(18)から「それがやりたくて(HKT48に)入ったんだよね」と聞かれると、伊藤はうれしそうにうなずいた。

 自己紹介では、馬場がキャッチフレーズを言う段取りを忘れてしまうハプニングもあった。前日にはAKB48グループ感謝祭に出演しており、レッスンで大忙しだったようで、坂口は「コンサートで忙しくて、さやまる(馬場)の自己紹介を見ても分かる通り、てんぱってた」とフォローしていた。

 馬場、伊藤とも14歳で、出演メンバー最年長の坂口は「私と10歳差なんです」と、自ら年齢ネタに切り込んでいった。田島から「『(坂口を)おばさん』って呼んでいいよ」と言われた伊藤は、素直に「おば…」と言いかけ、場内は爆笑に包まれた。

 終盤に初ステージの感想を求められ、馬場は「大きく踊れました。楽しかったです」と初々しく語った。伊藤は「何度か間違えちゃったので、次は間違えないようにしたい」と反省も忘れなかった。

 ドラフト3期は15日に松田祐実(16)が、16日に渡部愛加里(13)がそれぞれ劇場公演デビューすることが決まっている。

 16日までの3日間、劇場公演は「夏祭り」と称し、特別な催しも行っていく。この日はメンバーが開演前にファンを出迎えたほか、アンコールでは「ナギイチ」「パレオはエメラルド」など夏曲メドレーを特別に披露。最後は全員が浴衣姿で登場し、うちわを片手に「僕の打ち上げ花火」を歌った。盛りだくさんの内容に、松岡はな(18)は、「今日、来て良かったでしょ~」とうれしそうに客席をながめていた。メンバー用のケータリングも流しそうめんだったといい、ファンとともにメンバーも夏を満喫していた。