HKT48が10日、福岡市のパピヨン24ガスホールで、チームH新公演「RESET」初日を迎え、指原莉乃(25)が9カ月ぶりに出演した。

オープニングの「RESET」から、矢吹奈子(17)とダブルセンターを務めるなど、昨年12月17日の「誘惑のガーター」公演の今年初公演を楽しんでいた。

久々の公演とあって、会場には指原のTシャツを着たファンが大勢、訪れた。神志那結衣(20)が「さっしーちゃんのファンが多いですね」と会場を見渡すと、指原は「やけに加齢臭がすると思った」と自分推しのファンをいじり、笑わせた。

劇場ではすっかりレアキャラと化した指原だが、開演前には「あまりみんなに会うことがないから、差し入れを買おうと思って。みんなタピオカを飲みたいって言ってたから」と、太っ腹なところを見せたという。差し入れに慣れていない新人のドラフト3期生たちが「すごい…そんなすてきなことがあるんだ」と驚く姿に、指原は「そんな反応をしてくれてうれしかった」と大感激。ところが、1期生の田中菜津美(18)からは「さっしーのおごりだったら、(トッピングの)生クリームも乗せてもらえば良かった」とふてぶてしく言われたといい、苦笑いしていた。

体調不良で長期休養中の兒玉遥(21)は、初日での復帰はかなわなかった。同期でもあるキャプテン松岡菜摘(22)は「たくさん皆さんを待たせたけど、こうやって見に来て下さって、声援を下さってうれしいなと思います。メンバーが卒業して、足りない部分もあるんですけど、他のチームのメンバーの力を借りつつ、はるっぴ(兒玉)を待ちつつ、これからも頑張っていきたい」と誓った。

激しいダンスやダークな世界観を表現する演技力を必要とする公演で、過去にはAKB48チームKやSKE48チームS、NMB48チームMなども行った。田島芽瑠(18)は公演後、「自分的には暗い曲も好き。今はチームKさんもやっているので、それに負けないように頑張りたい。いつか(チームKと)合同公演もやりたいので、追いつけるように頑張る」と目標を語った。

名物曲「ウッホウッホホ」では毎回、ゴリラ役を演じるメンバーが注目されるが、この日は矢吹が務めた。「りこぴ(坂口理子)さんか、秋吉(優花)さんかなと予想してたので、『えっ?』ていう気持ちの方が大きかった」。ショックを打ち明ける矢吹に、田島は「その割にはめちゃめちゃノリノリだったよ。ゴリラの歩き方しようかなって言ってたやん」と突っ込んでいた。矢吹が「生誕祭の時はイヤだな…」と複雑な乙女心を打ち明けると、豊永阿紀(18)は「生誕祭のメンバーがゴリラ役を指名したらいいんじゃないですか?」と提案し、メンバーも賛同していた。

チームHは昨年、同公演の開催が発表され、レッスンも昨年末から始まっていた。しかし、メンバーのスケジュールなどの影響で、この日まで初日を迎えることができなかった。ようやく初日を迎えたことに、松岡は「ここまでが長かった分、公演があっという間に感じました」と胸をなで下ろしていた。初日延期の影響で、足をけがしていた田中美久(16)が完治して出られるようになった。「足が治ったので、振り入れを始めました。ギリギリまで頑張りました」と振り返っていた。