1月の第3回ドラフト会議で指名された福井県出身の新人2人、AKB48研究生多田京加(19)とHKT48研究生松田祐実(16)の「Fortune cherry(フォーチュン・チェリー)」が初優勝した。

ド新人のコンビが、スイスイと勝ち進む。決勝戦の相手は、同じデビュー1年目のNGT48の2期生「2ki」。1度はあいこでひりついたが、2人は全く動揺しない。次の手を、ステージの真ん中で、ひそひそと打ち合わせし始めた。相手を待たせて勝負手を決めると、多田が力強くこぶしを突き出した。勝った瞬間、多田が目を丸くして驚き、松田は両手でVサインをして跳びはねた。

先月に劇場公演にデビューしたばかりの松田だが、堂々と「予選から2人とも自信があって、勝ちそうな気がしてたら、やっぱり勝ちました」と胸を張った。5月にデビューした多田も「優勝してどうしようかの気持ちの方が大きい」と言いながらも「私たちをきっかけに48グループを好きになってくれたら」と、看板娘になることを誓った。

福(フォーチュン)を呼び込む、2人(2粒)で1つのかわいいさくらんぼ(チェリー)として名付けた「フォーチュン・チェリー」。指原莉乃が、AKB48選抜総選挙1位でつかんだ、大ヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」を連想させる。

副賞として、12月19日にシングルデビューを果たすことになる2人は、報道陣から「打倒指原さんか?」と問われると「そうですね、おこがましいですけれど、超えられるように頑張りたいです」(松田)と、元気に答えていた。