瀬戸内7県を中心に活動するSTU48が、活動拠点となる劇場船で撮影した新曲「出航」のミュージックビデオ(MV)が22日、公開される。2月13日発売の2枚目シングル「風を待つ」に収録される。一部メンバーを除けば、劇場船とは初対面。日刊スポーツは、メディアでは初めて船内に潜入した。

船は全長77・8メートルの貨客船で、広島県内の造船所で改造工事中。劇場スペース部分は、他グループと比べ縦長で、約300人を収容する。エース瀧野由美子(21)は「メンバー同士で『ここがステージだね』とか『最前列はここ?』とか、想像しながら立ってみました。踊っても、揺れは気にならないですね」と「場当たり」の感想を語った。

船上劇場は、国交省も支援する国家的プロジェクト。昨夏の西日本豪雨などの影響で工事日程が延びたが、春には完成予定だ。事前に船を見たことがある福田朱里(19)は「当時はステージの枠組みもできてなかったので、めっちゃ(工事が)進んでます」と興奮気味。キャプテンでAKB48と兼任の岡田奈々(21)は「楽しみが延びるということだから、待っている間に成長できるんじゃないかな」と前向きに話した。【森本隆】