AKB48矢作萌夏(やはぎ・もえか=16)が、このほど日刊スポーツの独占インタビューに応じた。昨年5月の劇場デビューから1年足らずだが、AKB48の新曲「ジワるDAYS」(13日発売)で早くも選抜入り。「コミュ力お化け」とも呼ばれる社交性とダイソン並? の“吸引力”を武器に、AKB48の救世主になる。

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黒目がちの大きな瞳に、愛くるしい笑顔。AKB48で最も後輩にあたる16歳は、初の選抜メンバーとして日々新たな経験を重ねる。4月に卒業コンサートを控えるHKT48指原莉乃(26)との距離も縮まった。

「みいちゃん(峯岸みなみ)に背中を押されて、初めて指原さんとお話しできたんですよ。すごく気さくに接してくださって、仲良しになりました」

AKB48高橋朱里(21)とも大親友になった。「朱里ちゃんは、スタッフさんへのあいさつとか、マイクの持ち方とか、いろいろ教えてくれました。指原さんも朱里ちゃんも卒業してしまうので、寂しいです…」と目を潤ませた。

「ジワるDAYS」の全選抜メンバー21人と1度は会話を交わし、カップリング曲「初恋ドア」を歌う混合ユニット「坂道AKB48」のほぼ全メンバーとツーショット写真を撮った。「超頑張りました。どうにでもなれ、って思って。仲良くなりたい精神もあるし、ツーショット写真載せるとファンの方も喜んでくださるので」と笑う。

すぐ人と仲良くなる性格は、先輩メンバーからも「コミュ力お化け」と恐れられている。「小さい時はガンガン積極的。小中学生で落ち着いちゃったんですけど、AKB48入ってまた開花しちゃいました。友達は100人以上います!」。卒業していくメンバーにも触れ「先輩といる時間が限られているので、今のうちにいっぱい仲良くなって学びたい」と意気込む。

キュートなルックスとアイドル性で人を引きつける。選抜総選挙不開催や、乃木坂46はじめ坂道グループの隆盛などもあり岐路に立たされるAKB48で、救世主になるポテンシャルを秘める。「私はAKBが大好き。元気で明るくて、個性が豊かなのがAKB。『ザ・アイドル』でキラキラした感じはAKBが一番だと思います」と笑う。

「掃除機のような存在になりたい。ダイソン並みの吸引力で、アイドルにあまり興味がない人たちも引きつけたいです」

矢作の握手会には「大島優子さん以来8年ぶりにAKBに来た」というファンもいるという。「コミュ力お化け」の吸引力が、AKB48を救うかもしれない。【横山慧】

◆矢作萌夏(やはぎ・もえか)2002年(平14)7月5日、埼玉県生まれ。昨年1月「第3回AKB48グループドラフト会議」で3チームから1巡目指名され、抽選でAKB48チームKが交渉権を獲得。今年1月にソロコンサートを開催。「好き」をもじった「すち」が口癖で、ユニット「Sucheese(すちーず)」の一員として「ジワるDAYS」収録曲「屋上から叫ぶ」も歌う。158センチ。血液型O。