AKB48の東京ドーム公演が26日に最終日を迎え、今日27日にグループから卒業する前田敦子(21)のプレ卒業式といった演出となった。27日の「卒業公演」は、ホームタウンの東京・秋葉原のAKB48劇場で催されるが、見届けられる観客は、わずか250人。目撃できない4万8000人の大観衆に感謝の気持ちを伝えるため、一番の思い出の曲「桜の花びらたち」が流れる中、ゴンドラでスタジアムを1周した。

 前田を父親のようなまなざしで見守ったのは、生みの親、秋元康総合プロデューサー(54)だった。「初めのアレ(『桜の花びら』ソロ)で泣いちゃったよ。たぶん娘が結婚するときって、こんな感じなんだろうな…」。涙顔でゴンドラから客席に「ありがとう」を言い続けながら、手を振った前田を「本当は自分が一番ボロボロになっているはずなのに、一生懸命、応援してくれたファンに向かっていた。不器用な子が、不器用なりに、精いっぱい感謝を表していたね」。