AKB48からHKT48に移籍した指原莉乃(19)が、「下からリノ」でセンター奪取を狙う。24日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われたAKB48の握手会イベントで、第3回じゃんけん選抜大会の9月18日開催(東京・日本武道館)が発表された。規定から、HKT48の指原が本戦に出場するには、グループでの予備戦を勝ち抜かねばならず、センター奪取の確率はわずか0・2%。それでも、「私は絶対ここ(本戦)に来ます」と宣言し、AKB48正規メンバーと戦うことを誓った。

 「やる気はありますか皆さん?」。リーダー高橋みなみ(21)の問いかけに、指原が即答した。

 「ありますよもちろん!

 私は予備戦から勝たなきゃいけないんですから」

 会場やメンバーからは笑いが起こったが、真顔で「私は絶対ここ(本戦)に来ますからね!」と高らかに宣言した。

 じゃんけん選抜大会は、12月に発売するAKB48の29枚目のシングル曲を歌う選抜メンバーをじゃんけんで戦って決めるイベント。本戦は昨年と同様、東京・日本武道館で9月18日に行われる。本戦参加メンバーは、過去最多の86人で選抜メンバー16人、センター1人を決める。

 AKB48のチームA、K、B、4の正規メンバー60人とこの日、昇格が発表された伊豆田莉奈ら6人の計66人は直接本戦に出場できるが、姉妹グループのメンバーはそれぞれの予備戦を勝ち抜かなければならない。HKT48の本戦出場枠は「3」。指原とチームHの正規メンバー16人と、HKT48の研究生予備戦を勝ち抜いた1人の、計18人で3つの椅子を争う。

 18人で3つの枠を争うため、指原の本戦出場確率は3÷18=約16・7%(6分の1)。仮に本戦に出場して、計86人の出場者の中で優勝してセンターになる確率は約0・2%となる(正確には516分の1)。

 だが、指原は10年の第1回で同年選抜総選挙1位の大島優子を破り、昨年の第2回では前年度王者の内田真由美(18)を初戦で破っており、下克上は経験済みだ。今年はHKT48の予備戦という“下から”の参加になるが、博多で勝ち抜き、武道館でミラクルを目指す。【横山慧】

 ◆計算式

 本戦出場者数が86人のため、センター獲得の確率は「本戦に出場できる確率×86分の1」で求められる。例えば、無条件で本戦に参加できるメンバーは、本戦出場確率が1(100%)のため、センター獲得確率は約1・163%になる。

 一方、姉妹グループの研究生は本戦までに「研究生予備戦」と「グループ予備戦」を勝ち抜かねばならない。グループ予備戦に出場できる研究生は、各グループで1人。例えば、21人いるSKE48の研究生は、研究生予備戦を経て21分の1の確率でSKE48のグループ予備戦に進み、さらに正規メンバー42人が加わった43人で8つの本戦出場枠を争う。つまり本戦出場確率は「21分の1×43分の8」で約0・9%。その上でセンターを獲得するには、さらに86分の1。よって確率は約0・01%となる。