【ジャカルタ8日=瀬津真也】海外初の48グループ、インドネシアのJKT48の専用劇場がオープンを迎え、AKB48から移籍する高城亜樹(20)仲川遥香(20)がサプライズで登場した。2人は、歌と踊りは披露しなかったものの、ライブのトークコーナーに登壇。50社100人も集まった報道陣に向けた会見にも出席した。

 東京ドーム公演でJKT48への電撃海外移籍が発表されてから15日。高城と仲川は早速ジャカルタ入りした。7日に日本を出発し、この日のJKT48専用劇場のこけら落としに駆けつけた。ファンから大歓声で迎え入れられると「スモワニャ

 スラマ

 シアン。ナマサヤ

 アキ、ハルカ~(皆さんこんにちは。私はアキ、ハルカです)」と覚えたてのインドネシア語であいさつした。

 劇場オープンの会見にはJKT48への注目度の高さを証明するように、取材陣が殺到した。高城と仲川は熱気に包まれた会場にメンバーのメロディーに紹介される形で登壇。「早くステージに上がり、一緒に盛り上げたい」とあいさつした。仲川は「不安は一切なく、ワクワク、ドキドキ感でいっぱい」と期待感いっぱいの様子だった。不安もあったという高城も「完成した劇場とメンバー、ファンを見たら、テンションが上がっちゃった。1日も早く合流したい」と笑顔を見せた。楽屋ではメンバーたちから質問攻めも受けた。国籍や言語の壁を感じることはなかったという。

 オープニング公演は、AKB48チームBの公演「パジャマドライブ」と同様のもの。デビューを夢見てレッスンを積むアイドル練習生たちの日々を歌った人気曲「初日」があるからと、メンバーが選んだ。新たなスタートを切る2人にも重なる演目となった。

 専用劇場は市内の有名ショッピングモール内に建てられた。舞台と客席の間には2本の柱がある。東京・秋葉原のAKB48劇場内にある「2本の柱」をモチーフとして「メンバーとファンたちで支え合う」という意味が込められた。「会いに行けるアイドル」の精神を伝えると同時に、自分たちのステップアップも目指す。2人の大きな挑戦が始まった。