AKB48の公式ライバル、乃木坂46が1日午後、この日をもって閉校した茨城県立小川高で、サプライズライブを行った。卒業式終了後、校内放送で生駒里奈(17)ら3人があいさつをすると、教室が湧いた。

 「まじかよ!?」「キャー!」

 校庭に駆け出した生徒たちを、選抜メンバー16人がステージに見立てたトラックの上で迎えた。そして、13日リリースの新曲「君の名は希望」と、デビュー曲「会いたかったかもしれない」の2曲を披露。キャプテン桜井玲香(18)の号令で、16人が「ご卒業、おめでとうございます!」と叫ぶと、56人の卒業生はさらに歓喜した。

 同高は、茨城県の高等学校再編整備基本計画によって、生徒減少などを理由に10年に今春での閉校が決定した。同高の事情を知った乃木坂46運営サイドが、今年に入り「新曲の希望というテーマに合わせて、皆さんの前でライブをさせていただきたい」とオファー。教頭の小林宏之さん(52)らの「生徒たちに、卒業してからも残るようないい思い出を作ってあげたい」と願いと一致し、サプライズライブが実現した。

 狙い通り、高校生活と同高最後の日に卒業生たちは、かけがえのない思い出を手にし、鯉渕未来さん(17)は「すごくかわいかった!

 学校がなくなるって聞いた時はショックだったけど、今日のライブで元気をもらったので、就職してからも頑張ります」と言葉に力を込めた。ライブ後、生駒は「私は高2なので、先輩たちを送り出すような気持ちで一生懸命歌いました。『あの時、あの乃木坂46に来てもらって本当によかった』と思ってもらえるように、もっともっとビッグな存在になりたいです」と宣言した。

 この模様は、17日放送のテレビ東京系「乃木坂って、どこ?」(日曜深夜0時)で放送される。