AKB48大島優子(24)が、ドラマ、映画の人気シリーズ「SPEC」の完結編となる「劇場版SPEC~結(クローズ)~」(堤幸彦監督、今年秋公開)に出演することが18日、分かった。物語のカギを握る人物で、白い衣装に身を包んだ謎の女性を演じる。撮影は2月末から始まっているが、詳しい内容と役柄は一部の関係者しか知らされておらず、大島もまだ完全に把握していないという。

 「SPEC」シリーズは戸田恵梨香(24)加瀬亮(38)が演じる警視庁公安部の特殊捜査官が、予知能力や念力などを持つ超能力者「スペックホルダー」による犯罪と対峙(たいじ)していく物語。10年にTBS系連続ドラマとして放送されて人気を呼び、12年に「SPEC~天~」として映画化された。今回の作品はシリーズ完結編となり、「漸(ぜん)ノ篇」「爻(こう)ノ篇」の2部作として今年秋に公開されることになった。

 大島は、完結編のカギを握る「謎の女性」として登場する。シリーズ全話を見ている大ファンで、出演が決まると「あの『SPEC』の世界に入れるとは思っていなかった」と大喜びだったという。その一方で「私はスペック(特殊能力)を持てるのかなとドキドキ」と話しており、役の全容を把握しきれていない状況だ。それもそのはず。撮影は極秘裏に進められており、完成台本もごく一部の関係者にしか渡されていない状況だ。

 配給する東宝の宣伝スタッフも「私たちも知りません。全ての世界観は、堤監督や脚本家、プロデューサーぐらいしか分からないのでは」と話す。大島本人も詳しい設定を知らされていないはずだという。日刊スポーツが入手した写真も、白ずくめの帽子と衣装で、向井理(31)と砂漠のような場所にたたずんでいる1枚だけ。共演する向井との関係も不明だ。

 前作「SPEC~天~」は興行収入23・9億円のヒットを記録しており、完結編の注目度も高そう。大島は「『SPEC~結~』がどんな結末を迎えるのか、皆さんに楽しみにしていてもらいたい」と話している。

 ◆大島優子(おおしま・ゆうこ)1988年(昭63)10月17日、栃木県生まれ。06年にAKB48の2期生オーディション合格。98年「大怪獣東京に現わる」で映画初出演。AKB48加入後は07年「伝染歌」や08年「櫻の園」などの映画に出演。昨年は映画「闇金ウシジマくん」で日本アカデミー賞話題賞を受賞。アニメ映画「メリダとおそろしの森」では声優に挑戦。