【上海30日=森本隆】上海に拠点を置くAKB48の姉妹グループ、SNH48に移籍した宮沢佐江(24)鈴木まりや(22)が、10月にも現地で劇場公演デビューできる見通しとなった。上海市内にオープンしたSNH48専用劇場の記念イベントを行い、2人はメンバーと出席。范逸白劇場支配人は、「2人は早ければ10月初めか中旬にも出られる」と青写真を明かした。

 昨年8月の移籍発表から1年、ようやく上海で踊れる日がくる。デビュー日が近づき、宮沢は「1日でも早く、1回でも多く、SNH48のメンバーと歌って踊りたいです」と言った。この日のこけら落とし公演は出られなかったが、アンコールで鈴木とともに登壇。自己紹介に加え、「フライングゲット、最後まで楽しんで下さい!」と中国語の曲紹介で盛り上げ、大喝采を浴びた。

 范支配人の説明によると、2人が劇場公演デビューするには、拠点にする劇場での「興行申請」という書類を行政側に提出する必要があったが、春には完成予定だった劇場の工事が遅れ、デビューも延期されていた。今月中旬に劇場が完成し、申請に必要な消防許可書が発行された。2人は来週にも申請手続きを行う予定だが、外国人の興行申請は通常、約1カ月かかるといい、もう少しの辛抱だ。

 宮沢は6月8日のAKB48選抜総選挙開票イベントで、AKB48との兼任を辞退し、SNH48に専任すると発表した。メンバーとして堂々と劇場でパフォーマンスできる日まで、雑誌の撮影などをこなし、その時を待つ。