乃木坂46が20日、初めて約1万2000人の観客を前に日本武道館公演を行い、来年2月22日のデビュー記念日に、横浜アリーナ(約1万4000人収容)で初ライブを行うことがサプライズで発表された。

 14曲目「そんなバカな…」歌唱後、ステージ上の巨大スクリーンで発表された。突然の告知に、メンバー31人が両手をあげて喜んだ。キャプテン桜井玲香(19)は「初めてコンサート見に行ったのが、横浜アリーナだったんです!」と笑顔。秋田県出身の生駒里奈(17)は「横浜アリーナがどんな建物なのか、まったく知らない!」と言いながらも、橋本奈々未(20)らと手をつないではしゃぎ、白石麻衣(21)は涙ぐんだ。11年8月、「AKB48の6年を半年で追いつく」というコンセプトで結成。デビューから2年での横浜アリーナ到達は、ライバルAKB48(4年1カ月)を上回るスピードだ。

 この日は、初の武道館公演に大興奮した桜井が「ついにやって来ました、ぶどうか~ん!」と絶叫。「制服のマネキン」「バレッタ」「クリスマスメドレー」など21曲を歌い、大歓声を浴びた。乃木坂46ファンで知られるAKB48渡辺麻友(19)もお忍びで訪れていた。

 今年リリースのシングル3作は全てオリコン初週1位を獲得。秋元康総合プロデューサーに「乃木坂46は今、絶好調だから」と言わしめるなど、勢いに乗っている。「半年で追いつく」目標は現実的ではなかったが、猛スピードでAKB48がいる場所への坂を駆け上がっている。