岩手県滝沢市でアイドルグループ「AKB48」のメンバーらが切りつけられた事件で、盛岡地検は6日、殺人未遂容疑で逮捕、送検された青森県十和田市の無職梅田悟容疑者(24)の精神鑑定を実施するため、鑑定留置を盛岡簡裁に請求し、認められたと明らかにした。5日付。期間は6日から7月29日まで。

 盛岡地検によると、梅田容疑者は調べに対し、支離滅裂な受け答えをしているわけではないという。地検は鑑定で責任能力があることを裏付けた上で起訴する狙いがあるとみられる。

 梅田容疑者は岩手県警の調べに「最近イライラしていた。AKBなら誰でもよかった」と供述。一方、具体的動機は明らかになっていない。

 事件は5月25日、滝沢市のイベント会場で発生した。背の部分にカッターの刃のようなものを貼り付けたのこぎりで切りつけられ、メンバーの川栄李奈(19)と入山杏奈(18)が重傷、20代の男性スタッフもけがをした。