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作品賞&監督賞-「ディア・ドクター」西川美和監督

作品賞と監督賞を受賞した西川美和監督は笑顔でスピーチ
作品賞と監督賞を受賞した西川美和監督は笑顔でスピーチ

【授賞式記事】

 「ディア・ドクター」で作品と監督賞を受賞した西川監督は、喜びに浸ることなく自身を鼓舞するように語った。「より新しいもの、新しい挑戦をしようと映画に向き合ってきたつもりです。これからも新しいものを作るために努力し、挑戦する強い心を持ち続けたい」。

 女性監督の受賞は初めてで、西川監督にとって長編3作目での受賞となった。1、2作は勢いで撮った感じだが、3作目は違ったという。表彰式後、「映画を撮り続けることは大変だと痛感していました。映画をよく知らない私が足を踏み入れていい世界じゃないという気もありました」と明かした。

 作品には村人から慕われるニセ医師が登場し、期待されてしまう怖さとの闘いを描いているが、西川監督は自分の中のニセ者感とクロスすると説明した。それでも受賞作を生んだ。「作るのが怖いと思っても、頑張って作った映画です。新しい出発への節目の作品だと思う」と語り、今後の一層の飛躍を感じさせた。【中野由喜】

[2009年12月29日 紙面から]

 ◆「ディア・ドクター」 山あいの小さな村にある診療所。唯一の医師、伊野治(笑福亭鶴瓶)は村人から慕われる存在だ。看護師の大竹(余貴美子)と訪問診療に走り回る日々を送っている。都会から赴任してきた研修医の相馬(瑛太)は戸惑いながらも、伊野を尊敬するようになる。そんな中、伊野は診療を拒む鳥飼かづ子(八千草薫)のことが気にかかっていた。

 ◆西川美和(にしかわ・みわ)1974年(昭和49)7月8日、広島県生まれ99年公開の是枝裕和監督「ワンダフルライフ」にスタッフとして参加し、その後助監督などを経験。02年「蛇イチゴ」で監督デビュー。06年「ゆれる」でブルーリボン賞監督賞など多くの賞を受賞。同作のノベライズ小説は三島由紀夫賞候補に、今年は「きのうの神様」が直木賞になった。

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石原裕次郎賞・石原裕次郎新人賞とは
 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞(今回は該当者なし)。賞金は各300万円、100万円。




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