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助演男優賞-稲垣吾郎「13人の刺客」

【授賞式記事】

 助演男優賞を受賞した稲垣に対し、同じSMAPの香取慎吾(33)が手荒く祝福した。「彼は芝居をしてません。地を出さないとできない。性格はいい方じゃない。ちょっと嫌なヤツで。僕が小学生のころから知っていますが、こういった賞をいただくのは初めてでしょうから、本当に喜んでいます。そうじゃないと、嫌なヤツで終わっちゃいますから ! 」。

 ジャニーズ事務所入所日が同じ。付き合いは20年以上にわたる。「僕の気持ちを代弁して言ってくれた。一番気持ちを分かってくれている。一番喜んでくれているのはメンバーなのかも」。稲垣は香取ならではの祝福に感激した。

 「十三人の刺客」での冷徹な暴君ぶりは、三池監督も香取も「地が出ていた」と声をそろえた。稲垣は「みんながみんな、失礼ですよねー」と苦笑いしながらも「『地が出ている』って、一番の褒め言葉ですよ」と胸を張った。

 「この作品で、ようやくナチュラルな力の抜け具合が分かってきました。隠しているような非日常的な部分を出せるのがこの仕事だけに、役者冥利(みょうり)に尽きます。もう少しだけ悪役をやりたいですね」。

 香取は作品で発揮された稲垣の〝地〟について「冷静だったり、一歩俯瞰(ふかん)でいたり、群れなかったり、ちょっと違う目線でいるようなところが、うまくギュッと詰め込まれていた」と語ったが、この日の稲垣もその分析通り。「監督賞でも慎吾が登壇していましたが、ステージに立つと、彼はやっぱり華がありますよね。新しい発見でしたね」。悪役という新境地につなげた自然体で、“地”を発揮した。

[2010年12月29日 紙面から]

 ◆稲垣吾郎(いながき・ごろう)1973年(昭48)12月8日、東京生まれ。87年ジャニーズ事務所入りし、88年SMAPを結成。89年NHK朝の連続テレビ小説「青春家族」に出演し注目される。90年に「さらば愛しのやくざ」で映画初出演。映画は「プライベート・レッスン」「シュート!」「パラサイト・イヴ」「催眠」「笑の大学」、ドラマは「二十歳の約束」「東京大学物語」「ブスの瞳に恋してる」などに出演。176センチ、血液型O。

 ◆「十三人の刺客」 江戸末期、明石藩主・松平斉韶(稲垣)の不条理な暴君ぶりは目にあまるものがあった。将軍の弟だけに、処分できないため、老中の土井(平幹二朗)は、お目付役の島田新左衛門(役所広司)に暗殺の密命を下した。島田は腕の立つ刺客を集めるが、斉韶に仕えているのは、かつて島田とともに剣を学んだ鬼頭半兵衛(市村正親)だった。ほか山田孝之、伊勢谷友介ら出演。三池崇史監督。63年の工藤栄一監督作品、片岡千恵蔵主演作のリメーク。

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石原裕次郎賞・石原裕次郎新人賞とは
 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞。賞金は各300万円、100万円。




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