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助演男優賞-西田敏行「ステキな金縛り」「はやぶさ/HAYABUSA」「探偵はBARにいる」

助演男優賞の西田敏行(中央)は、駆けつけた稲垣吾郎(左)三谷幸喜の祝福を受けた(撮影・山崎安昭)
助演男優賞の西田敏行(中央)は、駆けつけた稲垣吾郎(左)三谷幸喜の祝福を受けた(撮影・山崎安昭)

【授賞式記事】

 「ステキな金縛り」「はやぶさ/HAYABUSA」「探偵はBARにいる」で助演男優賞に選ばれた西田敏行(64)は、大震災で被災した出身地・福島とともに喜びを分かち合いたいと話した。個人賞は、93年に主演男優賞受賞以来18年ぶり。「助演」という言葉がすんなり気持ちの中に入ってくる年になったという西田は「手助けになって演じられた、という喜びで胸がいっぱい」と満面の笑みで語った。

 表彰盾を手にした西田はまず、生まれ育った故郷福島に思いをはせた。「思い起こせば私は、被災県である福島の出身であります。幼少期から情操を福島で育み、おかげさまでこんな立派な俳優になりました。本当に福島県にはお礼を言いたいです」と頭を下げた。

 被災地には何度も足を運び、トークや歌で被災者を励ましてきた。受賞に喜びながらも、頭の中にあるのは被災地の現状だった。「この栄誉と喜びは福島県とともに分かち合いたいと思っています。福島県民や被災者のみなさん、本当に一刻も早く元気になっていただければという気持ちでいっぱいです。心からお見舞い申し上げます」とメッセージ。そして「頑張ります」と自分にも言い聞かせるように、きっぱり述べた。

 3作品で、長年のキャリアに裏打ちされた圧倒的な存在感を放った演技力が評価され、受賞した。46歳だった93年、「学校」で主演男優賞を受賞して以来、個人賞は18年ぶり。「本当にうれしいです。特にこの年になると『助演』という言葉がとってもすんなりと、気持ちの中に入ってまいります。助演という響きはいぶし銀のようないい響きで。『主(おも)だって演じる』というよりは、『手助けになって演じられた』という喜びで今、胸がいっぱいです」と語った。

 「ステキな-」では落ち武者の亡霊役を演じた。花束を渡した同作品の三谷幸喜監督は「西田さんに落ち武者をやってほしい、というところから始まった企画」と祝福。さらに「石原裕次郎賞、欲しかったですね。あの男にとられましたよ」と「探偵はBARにいる」の主演大泉洋を指さし、会場を盛り上げた。

 西田は大みそかのNHK紅白歌合戦で、故郷への思いがテーマの「あの街に生まれて」を歌う。「3作品、とても楽しく撮影させていただきました。(大泉ら)主演の人たちはみんな性格がいいです。だからやれたんだな、と思います」と充実した表情を浮かべた。【広部玄】

 ◆西田敏行(にしだ・としゆき)本名同じ。1947年(昭22)11月4日、福島県郡山市生まれ。明大農学部は1日で中退し、日本演技アカデミーへ。青年座養成所に入り、71年「写楽考」の主役、73年のNHK「北の家族」で人気に。ドラマ「池中玄太80キロ」「八代将軍吉宗」など、映画「植村直己物語」「敦煌(とんこう)」「釣りバカ日誌」シリーズなど。168センチ、血液型B。

 ◆はやぶさ/HAYABUSA  2年春、古書店アルバイトの水沢恵(竹内結子)は、宇宙機構の的場泰弘(西田)に、宇宙機構に来ないかと誘われる。水沢は小惑星探査機のプロジェクトを手伝ったり、子供たちの相談員を務める。そして03年5月、はやぶさが打ち上げられた。堤幸彦監督。

 ◆ステキな金縛り 失敗ばかりの弁護士エミ(深津絵里)は殺人事件を担当するが、被告は山奥の旅館で金縛りに遭っていたというアリバイを主張。その旅館で落ち武者の幽霊、六兵衛(西田)を見つけたエミは六兵衛に、証人として裁判で証言してくれるよう依頼した。三谷幸喜監督。

日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞
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作品賞 「一枚のハガキ」
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監督賞   新藤兼人監督
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「マイ・バック・ページ」「GANTZ」「うさぎドロップ」
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助演男優賞   西田敏行
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助演女優賞   加賀まりこ
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新人賞   井上真央
「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」「八日目の蝉」
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外国作品賞 「英国王のスピーチ」
  トム・フーパー監督
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石原裕次郎賞 「探偵はBARにいる」
  橋本一監督
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石原裕次郎新人賞   該当者なし
ファン大賞 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」
  山崎貴監督
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石原裕次郎賞・石原裕次郎新人賞とは
 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞。賞金は各300万円、100万円。




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