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五輪で消える北京の街並み描く
五輪開催で消える北京の貴重な街並みを収めた中国映画「胡同(フートン)の理髪師」が9日、東京・岩波ホールで公開初日を迎えた。93歳で現役の理髪師、チン・クイさんの日常をドキュメンタリータッチで追った作品。胡同と呼ばれる狭い路地に立ち並ぶ庶民の古い家屋や生活の場が全編を通して映し出される。日本でいう下町の長屋、横町といった風情で、観光客の人気スポットだったが、五輪開催に伴う再開発によって姿を消そうとしている。作品は淡々としながらも凛(りん)とした生き方を貫くチンさんの姿と生活感や情緒漂う胡同が印象的。
[2008年2月10日6時46分]