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「パーク アンド ラブホテル」が新人賞
第58回ベルリン国際映画祭の授賞式が16日夜(日本時間17日未明)、ベルリン市内であり、最優秀新人作品賞に「パーク アンド ラブホテル」(熊坂出監督)が選ばれた。日本作品が主要賞を受賞するのは、2002年の宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」の最高賞「金熊賞」以来。
日本からコンペティション部門に出品していた山田洋次監督、吉永小百合主演の「母べえ」は受賞を逃した。
金熊賞は、麻薬組織と警察のせめぎ合いを描いたジョゼ・パジーリャ監督(ブラジル)の「エリート・スクワッド」。米アカデミー賞でも候補入りしている米映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)が監督賞と音楽賞を獲得した。
熊坂監督は授賞式後の記者会見で「もっと素晴らしい作品を作って、またベルリンに戻ってきたい」と意欲を見せた。
「パーク―」は、コンペ部門外のフォーラム部門に出品。都会のラブホテル屋上につくられた公園に集まる、孤独な女性たちの交流を描いた。主人公のホテルオーナーを歌手・俳優のりりィが演じた。
熊坂監督は1975年、埼玉県生まれ。立大卒。短編「珈琲とミルク」で2005年の「ぴあフィルムフェスティバル」に入選した。
最優秀新人作品賞は06年に新設、出品部門を問わず優れた長編デビュー作に贈られる。
[2008年2月17日9時2分]
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