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作品紹介
ディバージェンス
- 出演
- アーロン・クォック、イーキン・チェン、ダニエル・ウー、アンジェリカ・リー
- 監督
- ベニー・チャン
- 脚本
- アイヴィ・ホー
- 配給
- エスピーオー
- 上映時間
- 1時間41分
- 公開日
- 4月22日(土)シネマート六本木ほかロードショー
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ストーリー

10年前に失踪してしまった恋人を忘れることができず、苦しみ続ける刑事シュン(アーロン・クォック)。限りなくクロに近い被疑者たちを次々と無罪にしていく冷静沈着なエリート弁護士トウ(イーキン・チェン)。闇の世界に生きながらも自由な心を失わない謎の殺し屋コーク(ダニエル・ウー)。異なる世界に生きる3人の男たちが、ひとつの事件をきっかけに交わっていく…。
シュンはある日、実業家イウ(ロー・ガーリョン)のマネーロンダリング事件にかかわった重要証人をカナダから護送してくるが、空港を出た直後、殺し屋コークに証人を射殺され、事件は立件不可能となってしまう。怒りにまかせて血まみれのスーツでイウの会社に乗り込んで暴れるシュン。イウの担当弁護士トウはその姿を携帯電話で写真に撮り、「違法行為だ」とたしなめる。それでも気が収まらないシュンは、仲間からのカラオケや食事の誘いも断り、唯一の相談相手である検死官チョイ(エリック・ツァン)のもとを訪れる。そして今日も、恋人フォン(アンジェリカ・リー)の死体が運び込まれなかったことを確認する…。
翌日、イウの息子イウ・ハの歌手デビューイベントを張っていたシュンは、トウの妻エイミー(アンジェリカ・リー)がフォンと瓜二つであることを知り、激しく動揺する。ほどなく、イウ・ハが行方不明となる事件が起こり、シュンは失踪当夜の写真を撮っていたというカメラマンの所在を突き止める。しかし、すでにカメラマンは部屋で殺害されており、問題の写真も家捜しされて持ち去られていた。と、その時、部屋で不審な男コークと出くわし、シュンは高速道路に飛び降り、全力疾走で追跡する。ついに市場で対峙した2人は大乱闘を繰り広げ、最後に市場を大炎上させてしまう。上司の命令を無視して突っ走った捜査を続けるシュンは、ついに拳銃を上司に突き返し、停職を申し出る。その夜から、シュンはトウの自宅近くでエイミーを盗み見る日々を送るようになる。子供2人に恵まれ、一見理想的な夫婦生活を送るトウとエイミー。しかし、トウは不眠症を抱え、エイミーもセラピストに通い、ある悩みを打ち明けていた…。その頃コークは、殺しの仲介人ティン(ニン・チン)から、事件に首を突っ込むことを止められるが、「素直に言うことを聞くようなら、殺し屋なんかにはなっていない」と一蹴する。
また、香港では最近、ワイヤーによる絞殺事件が起こっており、トウからイウ・ハの捜索を依頼されていた探偵も同じ手口で殺害される。その探偵がシュンの情報源でもあったことから、一連の事件とこの殺人に関係があると見たシュンは独自に調査を開始するが、そこに突然コークが現れ、カメラマンの部屋で見つけたという写真を手渡す。そこには、ある人物からイウ・ハが麻薬を受け取っている姿が写っていた。さらにコークは驚くべきことを口にする。「お前の恋人は事故で死んだそうだ」と。ショックのあまり、泣き崩れるシュンは事故を起こし、エイミーがフォンであると思い込むようになる…。
はたして、仲介人の度重なる制止も聞かず、事件にかかわろうとする殺し屋コークの目的は? イウ・ハ失踪の真相は? エイミーはシュンの元恋人なのか? あらゆる謎を抱えたまま、物語はクライマックスへと突入していく…。
イントロダクション

アーロン・クォック、イーキン・チェン、ダニエル・ウー。香港のトップスター3人が夢の競演を果たした「ディバージェンス」。監督は「香港国際警察/NEW POLICE STORY」でスタイリッシュな映像美と華麗なるアクションで観客を魅了したベニー・チャン。息をもつかせぬ展開のなか、男たちの生き様をドラマチックに紡ぎだすのは、恋愛映画の傑作「ラブソング」を生んだ脚本家アイヴィ・ホー。香港の才能が結集した豪華プロジェクトは、感動と驚きに満ちたサスペンス・アクションの傑作を誕生させた。
観客は、高速道路と市場で繰り広げる追跡劇には手に汗を握り、失踪した恋人を探し続けるアーロンの憔悴(しょうすい)した姿にはきっと涙することだろう。そして迎える予想を超えた結末こそが、<ディバージェンス(分岐点)>なのだ。
製作費に破格の4000万香港ドルを費やした本作は、アジア全域だけでなく、アメリカ、ヨーロッパでも公開されて話題を呼び、台湾のアカデミー賞と言われる金馬奨では主演男優賞、脚本賞、編集賞の3部門で最優秀賞を受賞。
10年前に恋人を失い情緒不安定な刑事シュンを演じるのは、香港4大天王のひとり、アーロン・クォック。これまではハンサムなヒーローを演じることが多かったが、「今までの作品より演技力を発揮する空間がとても大きかった。心の中で正と邪の戦いがある複雑な役柄なんだ」と語る通り、本作で新境地を開拓し、台湾の金馬奨で最優秀主演男優賞を見事獲得、香港電影金像獎にもノミネートを果たした。知的な雰囲気を漂わせ、時に冷酷さも見せる敏腕弁護士トウ役は、イーキン・チェン。アーロンとは「風雲 ストームライダーズ」以来の共演となる本作で、「家族を養うために悪い男に仕えている弁護士で、表面的には冷静を装っているけど、心の中では矛盾を感じているんだ」という難しい役どころに挑む。彼もまた「欲望の街・古惑仔」シリーズのチンピラ役や彼自身の持つ“いい人”イメージを本作で覆してみせる。度々シュンの前に現れ、敵とも味方ともとれる行動を見せるミステリアスな殺し屋コークを演じるのは、ダニエル・ウー。「ワンナイト イン モンコック」で演じた殺し屋も記憶に新しいが、「今回の殺し屋は、殺し屋になって数年になるが、あまりその仕事を好んではいなくて、つまらないと感じたらすぐにほかのことをやる。そういう変わった男なんだ。そして、口では“殺し”とか“儲け”とか言っているけど、心の中では愛を叫んでいる一面もある」と、違いを強調する。
シュンの恋人フォンとトウの妻エイミーを2役で演じるのは、マレーシア出身のアンジェリカ・リー。「the EYE【アイ】」「カオマ」とホラー映画での活躍が目立つが、ベルリン国際映画祭や香港電影金像獎での受賞経験もあり、本作でもはかなげな女性を好演している。シュンを励ましサポートする検死官チョイには、エリック・ツァン。「インファナル・アフェア」シリーズのマフィア役から一転、口は悪いが心のやさしい男を演じている。殺し屋コークに仕事を仲介する女ティンには、「太陽の少年」「ミッシング・ガン」などで活躍する中国人女優ニン・チン。他にも、「カンフーサッカー」など数々のTVドラマで活躍するロー・ガーリョン、「メイド・イン・ホンコン」のサム・リー、監督としても活躍する軟硬天師のジャン・ラムらが出演している。
監督は、「香港国際警察/NEW POLICE STORY」「ジェネックス・コップ」のベニー・チャン。刑事アクションにこだわり続けてきたベニーは、本作でもアクションシーンのシークエンスを自ら提案し、香港らしい生身のアクションを演出する。脚本は、「ラヴソング」のアイヴィ・ホー。ジャンルがサスペンス・アクションとなっても、香港電影金像獎で9部門を独占した感動作「ラヴソング」と同じように、ここでも繊細な人物描写を見せ、厚みのあるドラマに仕上げている。美術監督には、「花様年華」「2046」など数々のウォン・カーウァイ作品を手がけ、香港ナンバー1と誰もが認めるウィリアム・チャン。今回は華美な装飾は使わず、現実的で落ち着いた雰囲気を作り上げた。
こうして、アクション映画に定評のあるベニー・チャンのもとに、異質とも思える才能が集結。「ディバージェンス」は、これまでにない新しいタイプの香港アクション映画となったのだ。
なお、原題の「三岔口」は、「3人の武術家が真っ暗な店に居合わせ、誰が敵か味方かもわからないまま、熾烈な戦いを繰り広げる」という内容の京劇の演目から来ている。