山田洋次監督(77)の新作が「おとうと」に決まり、吉永小百合(63)笑福亭鶴瓶(57)が姉弟役で出演することが25日、分かった。東京で薬局を営む姉吟子と、大阪で浪曲師を目指し自由気ままに生きてきた弟鉄郎のきずなを描いた内容で、山田監督にとっては「十五才

 学校4」以来、10年ぶりの現代劇だ。来年1月にクランクインし、公開は10年1月予定。

 今年1月に公開された「母べえ」では親せきという設定だった2人が、さらにぐっと近づいて姉弟を演じる。山田監督は「2人が四つに組んだらどんなに楽しい芝居になるだろうかと、『母べえ』の時からイメージしていました。不条理でいとおしくて、悲しい姉弟の物語を軽やかな笑いの中に描きたい」と話した。