映画「獄(ひとや)に咲く花」(石原興監督)の初日舞台あいさつが10日、都内で行われ、主演近衛はな(30)前田倫良(みちよし、33)目黒祐樹(62)が登壇した。娘の近衛と初共演した目黒は「娘が落ち着いていたわりには、父親の私に緊張感が漂っていた。父親の面目が丸つぶれ」と苦笑い。映画初主演の近衛も「毎日が精いっぱい。父がそわそわしていたのに気付かないぐらい余裕がなかった」と振り返った。

 幕末の偉人・吉田松陰の恋物語で、山口県が舞台になったことから、同県が地元の安倍元首相の昭恵夫人がゲスト参加。3人に花束を贈った。「(吉田役の)倫良君が、松陰先生のイメージと違うなあと思ったんですけど」と話し、客席の笑いを誘っていた。