日本のどぶ板選挙を追い掛け、海外の映画祭で数々の賞を受賞したドキュメンタリー映画「選挙」(07年公開)が東京・新宿ケイズシネマでリバイバル上映され、ガッツ石松(61)と映画主人公の元川崎市議山内和彦さん(45)がトークショーを行った。

 7月の参院選を受けた復活上映で、自らも総選挙の出馬経験があるガッツは山内さんが経験した苦労を「痛いほど分かる。朝から晩まで、人を見たら投票用紙と思えとか、電柱にも頭を下げるとか」。現在の政治状況について「総理が1年ごとにコロコロ変わっているようでは発展しない。自民党はおれがいれば分裂しなかった」。タレント候補の乱立についても「選挙民はバカじゃない。ちゃんと見てると思うよ」。参院選の行方について「大衆は扇動されやすいから、民主がドーンと50議席くらいいくんじゃないか」と予測した。

 山内さんは1年半の任期満了後に市議を辞め、現在主夫をしている。1人の子供がいるが「子ども手当は要らないから保育所を整備してほしい」と話している。