イタリアで開催中のベネチア国際映画祭で9日(日本時間10日)、コンペティション部門出品作「十三人の刺客」(9月25日公開)の公式上映が行われ、主演役所広司(54)山田孝之(26)三池崇史監督(50)が参加した。レッドカーペットを歩いた後、会場に到着。わずか13人の刺客が約300人の敵と壮絶な切り合いを続けるシーンに、約1100人の観衆は拍手と歓声を繰り返した。

 上映後のスタンディングオベーションは、約5分間続いた。役所は「お客さんが楽しんでいる様子が伝わってきた。温かい拍手に感動しました」と感無量の様子。海外の映画祭に初参加の山田は「(殺陣が)下手なんですけど、海外の人にはバレてないかな」と笑いを誘っていた。

 三池監督はゼブラーマン2作品の招待上映を含め、今回は3本の監督作でベネチアに参加した。「何度かベネチアに来ていますけど、これほど終わって、作品を楽しんでくれたという感触は初めて。すごくうれしかった」と満足そうだった。