タレント中川翔子(25)が20日、日本語吹き替え版でヒロインを務める米ディズニーアニメ映画「塔の上のラプンツェル」(来年3月12日公開)の公開アフレコを都内スタジオで行った。長編で声優を演じるのは初めという中川は「ラプンツェルに心底ほれ込んでしまいました。アフレコの時は、金髪にしてみたり、腰までのロングに伸ばしたり、フィギュアを集めてみたり。今でもラプンツェル気分です」と興奮気味。

 演じるのは、グリム童話の「長髪姫」で知られ、自由に操れる不思議な髪を持つ少女。18年間一度も塔の外に出たことがなく、母親以外の人間に会ったこともない。大泥棒が塔に侵入したことをきっかけに、生まれて初めての冒険へ旅立つ物語。

 「自分の中で忘れていた感情を思い出させてくれた。外の世界に出た時のはしゃぎっぷり、テンションのハイとローの切り替えが楽しかった」と振り返る。

 家に閉じこもり絵を描くこと、はちゅう類好きなところなど、ヒロインとダブる中川だが「私の場合は率先して家の中にこもっていた。ゲームとかないのにひねくれずに育ったラプンツェルを尊敬します」。さらに、今年のクリスマスは「閉じこもっていないで、外のイルミネーションでも見に行こうと思います」。

 来年、ディズニー生誕110周年を迎え、37年の「白雪姫」から始まった長編アニメも同作で50作目の記念作。中川は25歳で歌手デビュー5周年。「5にまつわる年と思っていたら、最後に夢のようなプレゼント(50作目の声優抜てき)。小さい時から見て人生を教わってきた。そんな作品に参加できるなんて。生きた証になります」と興奮が収まらない様子だった。

 同作は、11月24日に全米公開。2週目には早くも「ハリー・ポッターと死の秘宝」などを押さえ全米興行成績1位を記録、公開16日間で1億ドルを突破する大ヒット。ゴールデン・グローブ賞2部門(作品・主題歌)にノミネートされた。