<ベネチア映画祭>
【ベネチア1日=木下淳】宮崎駿監督(67)のコンペティション部門出品作「崖の上のポニョ」が金獅子賞(グランプリ)の最有力候補に浮上した。公式上映から一夜明け、地元誌「CIAK」の星取表で最高評価の5つ星を獲得。これまで採点された9作(全21作)で5つ星は初めてだ。
星取表はコンペ作の上映翌日に地元10紙の評価をまとめた。星平均は3・5で同2・95でトップだった北野武監督(61)の「アキレスと亀」を上回った。「CIAK」誌は「ハヤオ・ミヤザキが革命をもたらした。今までで最も美しい映画だ」と称賛。同誌の観客採点も10人中6人が5つ星を付け、平均4・55という高い評価を受けた。
前夜の公式上映のスタンディングオベーションは上映の前後合わせて10分間。劇場内で異例のサイン攻めに遭うなど好意的に迎えられた。02年に「千と千尋の神隠し」でベルリン映画祭の金熊賞、03年に米アカデミー賞長編アニメ賞に輝いた。主要映画賞3冠目が現実味を帯びてきた宮崎監督は「実写もアニメも関係なく良い作品は評価されるべき」と胸を張った。



