映画「夢のまにまに」(10月18日公開)の完成披露試写会が11日、都内で行われた。長く美術監督として活躍してきた木村威夫監督(90)にとって初の長編作品。脚本完成の時点で文化庁芸術文化振興基金助成事業として認められ、「撮る気はなかったが、撮らざるを得ないことになった」と冗談っぽく笑った。62年の映画「当たりや大将」以来の主演となる長門裕之(74)は「役者なんて主役もわき役も関係ないけど、主演かと張り切っていたら、監督が『何もしなくていい』と。だから、何もしませんでした」。