日韓合作映画「彼岸島」(キム・テギュン監督、09年秋公開予定)の主人公の明役に石黒英雄(19)の起用が決定した。来年春公開の「エリートヤンキー三郎」(山口雄大監督)でも主演が決まっており、講談社「ヤングマガジン」連載の人気漫画作品で連続してヒーローを演じる。04年「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のグランプリは、ドラマ「ごくせん」の生徒役を経て、一気にジャンプアップしている。

 彼岸島の原作は同タイトルの吸血鬼ホラー。単行本24巻は累計400万部を突破している。石黒は行方不明になった兄篤(渡辺大=24)を探すため、仲間とともに吸血鬼の島「彼岸島」に乗り込み、脱出をかけて戦う。「漫画喫茶で全巻読みました。ファンの期待を裏切らないように頑張りたい」と張り切る。

 世界公開も視野に入れ、メガホンを取るキム・テギュン監督(48)は「火山高」でクォン・サンウ、「オオカミの誘惑」でカン・ドンウォン、「百万長者の初恋」でヒョンビンといった韓流スターを育てた。実績ある監督の胸に飛び込む石黒は「ストーリーや人間関係をしっかり把握して自分の演じる役を考える」と、構想を練っている。