織田裕二(40)が次回作で邦画初の全編イタリアロケによる外交官役に初挑戦することが24日、分かった。映画「アマルフィ

 女神の50秒」で、イタリアの日本大使館勤務の外交官が邦人誘拐事件の解決に奔走するサスペンス。「踊る大捜査線」をはじめヒット作の多い織田の40代初作品となる。フジテレビ開局50周年記念映画でメガホンは西谷弘監督(46)がとる。東宝配給で来年7月公開。

 物語の舞台はイタリアの首都ローマと世界遺産都市アマルフィ。撮影はこの2都市とイタリアの名門映画撮影所チネチッタで行う。織田は12月中旬から来年2月下旬まで続く全編イタリアロケに参加する。欧州で映画撮影に取り組むだけでなく、外交官という設定も初挑戦となる。

 物語は緊迫感あるサスペンスに大人のラブストーリーも加わる。「踊る大捜査線」シリーズを手掛けたフジテレビ亀山千広映画事業局長(52)は「40代の男の魅力を感じてもらえる作品にする」。プロデューサーを務める同局大多亮ドラマ制作担当局長(51)は、織田のヒットドラマ「東京ラブストーリー」も手掛けており「女性を守り抜く男の格好良さも描きたい」と話し、ケビン・コスナー主演のヒット作「ボディ・ガード」をそのイメージに近い作品として挙げた。

 原作は人気作家真保裕一氏(47)が、映画のために書き下ろしたオリジナル。映画公開に合わせ出版予定だ。織田は同氏小説の映画化「ホワイトアウト」に主演し、映画もヒットした。

 縁が深い布陣で新作に挑む織田は「記念映画にふさわしい素晴らしいチームとオール・イタリアロケ。今までの日本映画の枠を超える作品になると思います」と話している。

 役柄について織田は「クールでおしゃれでセクシーな男」ととらえている。すでに発表になっている「踊る大捜査線」の続編の撮影は来年中にもスタートする予定で、その前に熱血漢・青島刑事とは対照的な40代の「織田スタイル」を表現する。