映画「青い春」「空中庭園」などで知られる豊田利晃監督(40)が4年ぶりに新作「蘇りの血」(今秋公開)を撮ったことが17日、分かった。豊田監督は「空中-」公開直前の05年9月に覚せい剤取締法違反の罪で起訴され、懲役2年、執行猶予3年の判決を受けた。「蘇りの血」が復帰第1作となる。

 同作は、歌舞伎の演目にもなっている伝説で、人間の再生を描いた「小栗判官」をモチーフにした。昨春、人生よみがえりの地といわれる熊野古道を歩いて伝説を知ったという。豊田監督は「この伝説こそが自分の新しい映画になると確信しました。人間の生命力の強さを描きたいと思いました。4年ぶりの映画は僕の新しいデビュー作のような気がしてます」と話した。

 昨年7月に青森県で撮影し、主演はミュージシャンとしても活動する中村達也(44)。ほか草刈正雄の次女草刈麻有、新井浩文、板尾創路らが出演している。