【ロンドン7日(日本時間8日)=小林千穂】人気映画シリーズ最新作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(デイビッド・イェーツ監督、15日公開)のプレミアイベントが行われた。開始同時にゲリラ豪雨に見舞われ、映画さながらの魔法にかかったようなイベントだったが、出演俳優のダニエル・ラドクリフ(19)エマ・ワトソン(19)ルパート・グリント(20)らは約2時間にわたりファンサービス。また、シリーズ最終作までに3人そろって初来日すると約束した。

 シリーズ6作目のプレミア会場、レスター広場は豪雨の中、熱気に包まれていた。観客3500人と40カ国500人の報道陣の計4000人が集まった。午後5時の開始と同時に横殴りの雨が降り、雷が鳴り、あられがレッドカーペットに散らばった。地元の報道では3時間で3カ月分の雨量だったという。報道陣の機材も相次いで故障。地下鉄駅が浸水し、閉鎖されるほどだった。

 しかし、魔法のような荒天は、かえってファンとキャストを興奮させた。主人公ハリー役のラドクリフらは、2時間近くレッドカーペット上で取材を受け、歓声に応じた。ロン役のグリントは数日前、新型インフルエンザに感染して回復していたことが明らかになったばかり。体調が心配されたが、ずぶぬれになってもサインに応じるなどサービスたっぷりだった。

 出演陣が豪雨でもイベントを完遂したのは、シリーズ完結を目前にしているからでもある。現在撮影中で、来年11月と11年夏に前後編に分けて公開される「ハリー・ポッターと死の秘宝」で、物語すべてが終わる。ラドクリフら3人が一緒にいられる時間は残り少ないのだ。

 この日3人は、衣装のポイントにピンクを使い、息を合わせた。ラドクリフはシャツ、グリントはパンツ、ワトソンはドレスと髪にピンクをあしらった。期待されるのは3人そろっての来日だ。意外だがこれまで一緒に来日したことはない。ラドクリフは「ラストは3人で一緒に日本に行けるよう担当者に提案する」とまで約束した。豪雨が3人の結束を一層強めたようだった。