77年に米国で少女にみだらな行為を行ったとして滞在先のスイスで拘束中のロマン・ポランスキー監督(76)について、被害者の女性が裁判所に訴訟取り下げを申し出ていたことが明らかになった。ロサンゼルス・タイムズ紙の電子版が26日、報じた。当時13歳だった女性は現在、結婚して夫と子供と共にハワイで暮らしており、訴訟取り下げと共にメディアの過熱報道の沈静化も同時に求めている。ボランスキー監督が身柄を拘束されたことで、女性に対する取材も過熱し、世界中から500件を超える電話取材が殺到。この影響で体調を崩し、失業の危機に直面しているという。申請が認められればポランスキー監督は釈放される可能性が高い。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)