俳優岡田将生(20)女優蒼井優(24)がダブル主演の映画「雷桜」(広木隆一監督、来年秋公開予定)で時代劇に初挑戦することが14日、分かった。原作は作家宇江佐真理さんの同名小説。徳川将軍の血を引くがゆえに心に傷を持つ青年と山奥で育った野性的な女性が出会い恋に落ちるが、宿命が2人を邪魔する悲恋を描く。

 映画「余命1ケ月の花嫁」を大ヒットさせ、構想に4年かけたという平野隆プロデューサーは「最初に原作を読んだ時、映像が見たいと思った。新しい恋愛の形をつくりたかった。江戸時代という設定だからこそ描ける日本版『ロミオとジュリエット』です」。10~20代の女性をターゲットにした作品と断言。その上で「若い子と時代劇は反発するかもしれないが、岡田君と蒼井さんならいけると思った」と説明した。

 岡田は今年「重力ピエロ」など出演5作品での演技力が認められ日刊スポーツ映画大賞新人賞に輝いた新進気鋭の実力派俳優。一方、蒼井も日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など多くの映画賞を受賞し、演技力には定評がある。時代劇挑戦で、2人の演技の幅が広がることも期待される。

 岡田は「緊張しますがやってみたいと思っていたのですごくうれしいし、楽しみです。乗馬や殺陣など、真剣に取り組みます」。蒼井も「楽しみ!

 乗馬もお試しで1回やったことがあるくらいで、初めてのことだらけですが、岡田君と一緒に乗り越えられたらと思います」。蒼井はすでにジムに通い始めており、乗馬も合宿でトレーニングを積む予定という。